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遺伝子組み替え食品 [【本】]

偽りの種子―遺伝子組み換え食品をめぐるアメリカの嘘と謀略

偽りの種子―遺伝子組み換え食品をめぐるアメリカの嘘と謀略

  • 作者: ジェフリー・M. スミス
  • 出版社/メーカー: 家の光協会
  • 発売日: 2004/11
  • メディア: 単行本

お薦め:★★★★★

■英ローウェット研究所の職員で実験生物学の第一人者アッパード・プッシュタイは、遺伝子組み替え食品の安全性を確かめる試験モデルを作る為、すでに二年以上もの期間この研究を進めていた。
 そんなある日、(秘密裏に承認されていた)遺伝子組み替え食品の安全性について、英・農業漁業食料相に言質を求められ資料に目を通していた。
だが彼はすでに、遺伝子組み替え食品の危険性の証拠をすでにいくつか発見していた。
 このことから彼は国民に対し注意を促す為、メディアに出演することを決意し「安全性に疑問が有る」ことを訴えた。
その後、(時の首相ブレアの)首相官邸から2本の電話が研究所にあった。
 そして彼には、突然のグループ解散、停職処分。研究に関しての箝口令が言い渡された。

■バイオテクノロジー企業と政治の癒着。英米国民を騙し大がかりな人体実験を行い、農産種苗や世界的な食糧流通を我が手中に納めんが為の大がかりな陰謀が赤裸々に、また慎重に書き下ろされている。

■しかし、この話が物語ではなく事実を書き綴ってあるという事に本当の恐ろしさが見えてくる。
すでに、米国市民は何も知らず日常的にこれら「遺伝子組み替え食品」を口にしている。
米国政府、バイオテクノロジー企業は口をそろえて「安全性」を協調するが、その言質となる実験は皆お粗末な実験か重要な結果を隠蔽しいたものばかりで、真に安全性を証明できるものが存在しない。

■日本へも加工食品として、表示義務のないまま輸入されているものが多く有るのではないか?
と思える記述もあり、本当に安全で豊かな食とは何かを考えさせられる1冊でした。

■賛否両論の「遺伝子組み替え食品」。
色々な意見をお持ちだとは思いますが、どうか本書を一読され一考されたいと願う。


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コメント 5

はっちん

人間の欲は、早い未来に世界を滅ぼしてしまうのではないかと危惧しています。本当のことを一般市民はどれほど知らされているのだろうかと、心配になることが多すぎると思います。
by はっちん (2007-08-24 00:28) 

ぴーすけ君

遺伝子組み換え・・・気になってます。
by ぴーすけ君 (2007-08-24 07:36) 

hukayoi

人類は今なら間に合う、という気持ちで資源・環境に取り組むべきでしょうー。
by hukayoi (2007-08-24 19:52) 

danke

■皆さん ご訪問有り難うございます。
コメント返しが遅くなりました。

皆様のところには、おいおいご訪問させて頂きます。
by danke (2007-08-27 02:23) 

CROW

やっぱり・・毒なのでしゅねぇ・・
日本も食品表示の法改正いそげ!でしゅ・・
by CROW (2007-08-27 02:58) 

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